PANTERA / Vulgar Display of Power

Country: Texas, USA
Genre: Heavy Metal
Order: 6th Full
Release: 1992
Rate: 87
1. Mouth for War
2. A New Level
3. Walk
4. Fucking Hostile
5. This Love
6. Rise
7. No Good (Attack the Radical)
8. Live in a Hole
9. Regular People (Conceit)
10. By Demons Be Driven
11. Hollow
12月8日がこのPantera、そしてDamage PlanのギタリストであったDimebag Darrelの命日です。BeatlesのJohn Lennonと殺され方も同じだということで、数奇な運命のめぐり合わせなのか、はたまたただの偶然に過ぎないのか……R.I.P
アルバムの冒頭を飾る名曲、1. Mouth for WarはPhilipの怒号交じりの歌唱といいソロといい3:10から始まるリフといいPanteraを語る上での全てが詰まっていると言っても過言ではありません。まさにヘヴィ。まさにメタル。うねるリフがたまらない。この曲はDisarmonia Mundiというイタリアのメロディックデスメタルバンドが3rd「Mindtricks」でカバーしています。2. A New Levelは重いリフから始まり、緩急のついた曲になっています。1. Mouth for Warの後なので印象に残りにくいですが、しっかりと流れを受けついでいます。3. Walkはライブでも人気の曲。タイトルのようにずっしりのっしりと大地を歩くようなこのリフはPanteraならではですね。サビは一緒に叫びたいです。
4.Fucking Hostileは3分にも満たない曲ですがとても印象に残ります。この曲を聞くと体中にアドレナリンが大放出します。ヘドバンしなきゃメタラーじゃない!タモリ倶楽部の空耳アワーで"Fucking! Fucking! Fucking Hostile!"の部分が「包茎!包茎!包茎の人!」に聞こえると放送していましたねw 続く5. This Loveは不穏なメロディから始まりPhilipが普通に歌ってます。官能的なソロが入り、いきなり叫んだと思ったら"Love! Love! Love!"。うわーめちゃくちゃかっこいい。グルーヴ感が物凄いです。これ聴いてるとだんだん酔ってきそうです。
6. Riseや7. No Good (Attack the Radical)では一筋縄ではいかないリフの応酬と曲展開で聴き手を圧倒してくれます。何なんですかねぇこのかっこよさは。攻めるときは攻めて引くときは一歩下がる。92年にこれほどの曲が作れるのはやはり希代の才能があったからだったんでしょうね。9. Regular People (Conceit)はドラムが曲と非常にマッチしてていいですね。ツーバスが心地よく心臓に響いてきます。ベースラインもちゃんとメロディになっていてギターとのシンクロがかっこいいです。アルバムの最後を締める11. Hollowもこれまた名曲です。アメリカンらしい男の哀愁がそこかしこに散らばっていて聴く者の涙を誘います。後半はDarrel節のリフが聴けます。終わったと思ったらまだ続いていたりするのはご愛嬌w1stのジャケット内でBGMとしてかかってそうです。ドラムはDarrelの兄であるVinnie Paulです。リフに合わせてとても気持ちよく叩いています。
収録されている曲はどれも粒揃いの名曲ですが、個人的見解で1stの"Cowboy from Hell"のリフを越えるものは無かったかな。内容は満足ですけどね。
Fucking Hostile
公式HP
http://www.officialpantera.com/
Myspace
http://www.myspace.com/pantera