
貴志祐介さんの処女作のホラー小説です。日本ホラー大賞で佳作を貰っています。
人格は"ペルソナ"と読みます。
自分が買ったのはカバーが違うものでした。
※それ程ネタバレはないと思いますが一応注意です><
内容は災害地を訪れた主人公が多重人格障害の女の子と出会い、治療を施すのですが…思わぬ事態へと発展していきます。(簡潔に記述するとこんな感じです)
主人公はエンパスという能力の持ち主です。テレパスは相手の気持ちを読み取る超能力者のことを言いますが、エンパスというのは相手の感情を感じ取る能力者のことです。その感情が強いほど、感じる波動も強くなります。
とにかく伏線が凄い
読んでいて疑問になる箇所が段々明らかになっていって、最後には無数にあった点と点が線になります。
怖さの方も現実には起こりそうにないことだけど、実は自分の知らない世界では本当に起こっているんじゃないか、と思わせるほど怖いです。
前半はあんまり事の真相にはほんのちょっとくらいであまり怖くありませんが、話を進めるごとに段々と盛り上がっていきます。
場面がコロコロ変わりますがそれほど違和感は無しでした。
ラストも余韻を残すような展開でベタではありますが、こういう話だと一層怖く感じられ面白かったです。
現実と非現実の合間に取り残される奇妙な感覚をお楽しみください。
テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌