BLOODSHOT DAWN / Bloodshot Dawn

Country: United Kingdom
Genre: Melodic Death Metal
Order: 1st Full
Release: 2012
Rate: 88
1. Beckoning Oblivion
2. Dedication to a Dead Cause
3. Forlorn World
4. Godless
5. Vision
6. Sentient Disease
7. The Quantum Apocalypse
8. Sickening Dogma
9. Illusion Aesthetic
10. Prototype
11. Archetype
UKから彗星の如く現れたプログレッシブメロディックデスメタルバンドです。サウンドとしては、デスコア寄りのブルータルな重厚リフにArch Enemyばりに泣っき泣きのソロが怒涛のように押し寄せるという、まさにそこらのキラキラクサメロデスバンドが逃げ出すようなものをプレイしていらっしゃいます。
最初に彼らを知ったのは"Vision"のPVでしたが、ツインギターが奏でるソロの応酬に一発でやられてしまいました。そしてなんと今年の11月にDeals Deathと共に来日、日本のSerenity in Murderとギグを行うというアナウンスがなされまして……これは行くしかないと思い、チケットを購入し、ユニオンでこの「Bloodshot Dawn」をゲットしたわけです。
1stでこのクオリティはもうさすがとしか言いようがないでしょう。
1. Beckoning Oblivionのシンフォニックな幕開けからの脳髄を揺さぶられる暴虐ギターリフでノックアウト。様々なリズム変化を見せながら展開し美しいソロに雪崩れ込む様は素晴らしいの一言ですわ。それに続く2. Dedication to a Dead Causeも流麗なソロに舌を巻きます。このアルバムの中では比較的短めな曲ですが、他の曲となんら見劣りなどはせず、むしろ個人的にはアルバムの中でもかなり好きな一曲となってます。もうね、ソロが堪らん……ソロのことばかりしか言ってませんが、曲展開の魅せ方も熟練バンドのレベルまで達しているのでは、と思わせるほどの手練手管でリスナーを魅了します。
3. Forlorn Worldなんかは彼らの持つプログレッシブでブルータルな側面が前面に押し出された佳曲ですし、4. Godlessや6. Sentient Diseaseなどで聴くことのできる刻みリフ+ブラストの圧力は耳にクるものがあります。どのプレイヤーも実力は折り紙付きで、特に各曲で聴くことのできる耳を惹くメロディセンスを持つBenとBloodshot Dawnの音をより凶暴に仕立て上げているDougのドラミングが素晴らしい。
どの曲も及第点は優に超えているのでこのようなサウンドが好きな方には安心して薦めることができます。最近グッとくるメロデスいないな~と思ってる人は是非聞いていただきたい。所謂クサメロ好きの人にはピンと来ないかもしれませんが。この1stフルの前に出しているDemoやEPも聞きたいですな。
そして、1stが良かったバンドにありがちな不安といえば2ndがどうなるかというものがありますが……積極的にライブも行っているそうですし色んなエッセンスを吸収してまた良いアルバムを作ってほしいもんです。
Godless
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