THE MANZAI 2014 決勝

12月14日、THE MANZAI 2014の決勝大会がフジテレビで放送されました。
最初にワイルドカード戦の感想も書いてあります。



決勝の前日にサーキットランキング12~20位の芸人たちで決勝の1枠を勝ち取るワイルドカード戦も放送されて、見事三拍子が決勝に駒を進めました。ちょっとそのことについても書きます。


・三日月マンハッタン(サーキットランキング20位) 【パンチ力を上げたい】
サーキット一日目でも披露されたパンチ力を上げるために様々なものからパワーを借りるネタ。やはりライブとテレビでは見る姿勢が違うためか、サーキットで見たときと比べて面白いと思った箇所が違っていたのは興味深かった。あとTHE ALFEEのくだりが無くなってましたね。

・チーモンチョーチュウ(サーキットランキング19位) 【白雪姫】
THE MANZAI 2013決勝での鶴の恩返しネタと同じ昔話を題材としたチーモンは、序盤からどかどかウケていて決勝行ったか?と思わせられました。なにも特別なことはしていないし普通の漫才コントなんですけど二人の雰囲気とか間とか喋りとかがもう若手とは言えないような安定感に繋がっているのがいい。7人の小人からの展開は録画した部分を何回も巻き戻して見たほど面白かった。

・流れ星(サーキットランキング16位) 【ツンデレの彼女】
サーキット二回目の出場でやっていたネタ。もともとあったネタにちゅうえいのギャグや新たな展開を盛り込んでアップグレードしたものです。ネタ中で滝上が言っているように、ちゅうえいがギャグをやることで話の流れが止まるんですよね……ところどころウケはするもののすごく散漫に思えてしまって、今の流れ星は素直に笑えないですね。

・POISON GIRL BAND(サーキットランキング18位) 【冬の音、食べ物】
面白かった。特に前半が自分のツボにハマりましたね。あべちゃんの胡散臭い語りがすべてと言ってもいいネタで、M-1のときよりも一皮も二皮も剥けたポイズン節にまた賞レースの決勝舞台でもう一度彼らを見たいという気にさせられました。ボケのバリエーションの無さとくどさが少々気になったかな。

・三四郎(サーキットランキング17位) 【美容師になりたい】
サーキット一日目で二位を獲得した美容師ネタ。彼らの代表ネタだと思いますが、こんなに散漫だったっけ……。サーキットで見たときはかなり笑わせてもらいましたけど、テレビで見ると違いますね。三四郎のネタは話が前に進まずに小宮のフレーズに頼った構成になることが多いのでそこがハマらないとやはり厳しい。舞台の雰囲気に依存気味なのか……

・レイザーラモン(サーキットランキング13位) 【格闘技とプロレスの違い】
これもサーキット最終日で二位を獲ったネタ。二人の持ち味を存分に生かしたネタで、決勝いくか?と思いました。
記憶が曖昧で確信はありませんが、RGの歌以外はサーキットとほぼ変わらない内容だったと思います(コンタクトのくだりあったっけ)。個人的にはこのネタがもう一回見れたってことだけで満足してしまいました。結果発表のときに三拍子と競っていたのも納得。

・ムニムニヤエバ(サーキットランキング15位) 【落語】
サーキットで爆発した噂のネタですがここでは不発。ちょっと笑いどころが少ないね……
このような落語を皮肉った内容は着眼点はいいんですけどこっちの想像をあまり超えてくれなかったってのが大きい。落語家の所作が虫の生態に例えられてるのもありがちといえばありがちなので後半にその仕組みがわかってからは真顔で見てしまいました。

・コマンダンテ(サーキットランキング14位) 【痴漢】
出場したサーキットの両日で高評価(一方では二位)だったにもかかわらずこの順位に落ち込んだというのは、二位ではなかった方のサーキットが結構下位だったからなんですよね。まぁ大阪は激戦区なので結果が予想しづらいんでこういうこともあり得るんですが。
痴漢のネタはレポを見る限りだとサーキットではかけていませんね。ネタバレを危惧したのかしてないのかはわかりませんが、このネタ、自分は好きですが笑う箇所が少ないし石井の喋りが説明口調で速くなりコマダンの良さが若干失われてる気がしないでもない。それこそ天使と悪魔とかにしとけばもうちょい順位が上だったのでは。

・三拍子(サーキットランキング12位) 【クイズ】
もう流石。てか12位って……惜しいとこまでいってたんですね。
サーキットもワイルドカードも内容は違えどクイズネタ一本で勝負しただけあって、かなりの信頼をこのネタに置いていたと思います。序盤のじわじわから爆発する箇所を経て後半につれどんどん盛り上がっていく構成といい誰でも笑えるわかりやすさといい完全に賞レース向けのネタですね。

結果は以下の通り。
1. 三拍子
2. レイザーラモン
3. チーモンチョーチュウ
4. POISON GIRL BAND
5. 流れ星
6. 三四郎
7. コマンダンテ
8. 三日月マンハッタン
9. ムニムニヤエバ

うん、大方予想通り。個人的にはチーモンに行ってほしかったんですけどオンバト時代からの不遇っぷりを見ているだけに三拍子の決勝進出は感動しました。


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決勝ルールは11組+ワイルドカードで勝ち上がった1組が3つのブロックにわかれて対戦し、勝者同士により最終決戦が行われるというものです。


Aブロック

・二丁拳銃 【お金持ちになったら】
決勝進出組としては博多華丸・大吉に続く芸歴の長さ(21年)。トップバッターという重圧もその手練れの技術から安心して見ることができました。構成的にもベテラン臭満々だったので予想の上をいくことはあまりありませんでしたがよく練られたネタでした。

・エレファントジョン 【太った】
個人的にAブロックはエレジョンが一番でした。ウケ的にも申し分なかったと思います。
森枝のキャラが受け入れられたからか「皮肉か」やTOTOなどのフレーズが観客にハマっていたので少し安心しました。いつものエレジョンに見られるごちゃごちゃした感触もステージの影響からかすっきりと見えメリハリがついていたように思います。森枝はテレビでの使い勝手がよさそうだなぁ。

・アキナ 【野球部のキャプテン】
最初あたりの笑いどころが不発だったので心配しましたが後半にいくにつれ拍手笑いも起きていましたね。やはり爆発力のあるところが明確なのは客側も楽に笑うことができるので良い。直前がエレジョンだったこともあってごちゃごちゃしていない、漫才コントなんだけど正統派のにおいも感じさせる、そして全国的にお茶の間にまだネタが浸透していない(KOCでも決勝に残っていたので名前だけは知られてる?こともプラスに働いたかも)ので、このブロックでは一歩抜きんでた存在だったというのは納得できます。

・磁石 【ラジオのパーソナリティ】
サーキットではネタを仕上げてきて優勝も充分あり得ると考えてましたけど見事に決勝の雰囲気に呑まれてた。ボケ数は今大会の中でもトップクラスだしネタも高品質ながら審査員の票を獲得するには及びなかったのが惜しい反面ボケがほぼややウケレベルだったのでまぁ仕方ないのかなと。THE MANZAIでの磁石には、おそらく賞レースでは一番重要だと言っても過言ではない、空気作りの壁が立ちはだかっているようにも思えます。


結果は5票獲得でアキナが勝ち抜け。
エレジョンが最後まで競ってましたけど、オジンオズボーンやオードリーなどとカブる印象があったのも敗因なのかなとふと思ったり。

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Bブロック

・トレンディエンジェル 【人気者になりたい】
普通に笑い疲れましたね。終始身体いじりなのに本人たちが楽しそうにやっているし内容も老若男女が笑える間口の広さがあって悪口の言い合いだと感じさせないポップさもある。テレビに映えることも含めて素晴らしいコンビです。ハゲネタばかりに目が行きますが、実は彼らって時事ネタも物凄い面白さなんですよね。時事ネタとハゲネタ、そして少しの毒舌が合わさってしかもしっかりと笑いを取っていくというのは並のクオリティじゃないです。流石。

・馬鹿よ貴方は 【カレー屋】
完全なるダークホースとしてTHE MANZAIに登場した彼ら。結局その期待を超えてくることはなかったですね。
サーキットじゃめちゃくちゃ面白かったんですが素人臭さや近寄りがたさが独特すぎて大舞台ではハマることはなかったんですかねーでも意外と笑いは取れてたのでちょっと安心しました。そのトゲがありすぎるファラオのフレーズが自分は好きなのでこれで露出が少しでも増えたらいいな。バラエティではまったく使えないでしょうけど。

・囲碁将棋 【銭湯】
サーキットで爆発して一位を獲ったネタでしたが、本人たちも言っている通り「ハマるかハマらないか」というネタだったため今回はお茶の間に冷えた空気を届けてしまったようですね。でも国民ワラテンは囲碁将棋が一位だったんですよね~……ここらへんはよくわからない。会場ウケはそれほどではなく若干すべってるなぁって見てて思いました。囲碁将棋はどちらがツッコミでどちらがボケというのも決まってないから、一人が狂ってると思ったらどちらも狂っていたみたいなこういう特殊なネタ構成になるのは強みではあるんですけど、う~ん……

・学天即 【?】
サーキットで両日一位を獲って優勝候補と目されていた彼らですが明らかにネタの選択ミスなのでは……
突然適当なことを話し出す四条に奥田の切れ味バツグンのツッコミが映える漫才はいつもの学天即。でも今回のネタを見て、終わったあとのビートたけしのコメントの「話の内容が高度になってきた」という言葉が的確に表しているように、ボケもツッコミも斜め上を行きすぎてて笑いがついていっていないと思いました。「コーヒーは豆にこだわる」など、奥田のツッコミが入ってあぁそういうボケかってわかるようなのが多くていまいちノリきれませんでした。しかもしゃべくり漫才なのに内容があっちこっちにいきすぎて統一性がなく、完全に四条のボケに奥田がどう返すかというスタイルありきになっていて骨格が丸見えだったのもつらい。「ボケ-ツッコミ」の関係性がただ連発されてる漫才なのはずっと気になってたんですけど今回のはちょっと幻滅しちゃった……


結果はトレンディエンジェルが8票を獲得し勝ち抜け。
空気を確実に掴んだトレエンが順当に勝ち上がりました。巨人のコメントに涙ぐんでいた学天即奥田が印象的。

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Cブロック

・和牛 【頑張っていきましょう】
屁理屈漫才の真骨頂を決勝で見れた!票こそ獲得できなかったものの素晴らしいものを見せてくれました。
言われなければ別に気にしなかったものを水田の独特なテンションで淡々と諭していきながら絶妙なウザさを段々出してくるところはもう名人芸的なところまで来てるんじゃないでしょうか。天丼も単純ではなくマイナーチェンジをしていきながら展開しその合間も話術で引っ張っていくのはもう構成勝ちでしょうね。来年も決勝きてほしいなー。

・博多華丸・大吉 【Youtuberになりたい】
サーキットでやっていたYoutuberネタとは内容がまったく違いました。抜群の安定感がもう素晴らしすぎる。事前VTRの大吉の「漫才は人柄(ニン)」という言葉が全てを物語っています。華丸と大吉が二人舞台に立っているだけで既に面白くて、喋れば必ず面白いのも保障されているというのは芸歴25年の彼らでしか出せない空気。流石でした。

・ダイアン 【職務質問】
コテコテでしたね。特徴的なフレーズをクドく言っていくのがそれほどウケていなかったかも。「準新作」や「歯多い」は確かに記憶に残りますけどね。ありきたりな漫才コントだったのであまり印象には残っていないかな。

・三拍子 【クイズ】
見事!ついに日の目を見ましたね~長かった。何度も見たネタですが、最初の掴みやクイズのバリエーションが多くていつも同じものとは限らないのがいいですし強いネタが出来れば構成次第でウケが倍加していくのも強い。拍手笑いも何度か起きていてワイルドカードの勢いそのままに最終決戦へ行くかと思いました。後半に笑いが詰め込まれていたので前半にも大きな笑いどころが欲しかったかな。


結果は6票を獲得し博多華丸・大吉が勝ち抜け。なにより三拍子と競っていたというのが嬉しい。華大の安定感には勝てませんでしたが三拍子は爪痕残せたんじゃないかな。

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最終決戦

・アキナ 【遭難】
一回目もそうだったんですが秋山が緊張してたっぽくてテンポがところどころおかしかったのが気になっちゃいましたね。ネタのクオリティは一回目と同じくらいに感じました。でもたぶんもう少し遅いほうがわかりやすくなっちゃんじゃないかな……

・トレンディエンジェル 【歌がうまくなりたい】
このネタ、この最終決戦が初見せだったそうで、まずその勇気と度胸がハンパないなぁってw
相変わらず楽しい漫才でやり慣れていないネタとは思えないほどの完成度。やはり緊張していたのか二人のかけあいがうまく噛みあわず時折うるさく感じられてしまったところがありました。もしチャンピオンになっていたらその佇まいからの貫禄の無さにいじられていたんでしょうけどね。

・博多華丸・大吉 【飲み会中に帰りたい】
まずその掴みの部分で西川きよしが拍手していた時点でこれはいったな~と思っちゃいました。空気を一瞬で掴んでましたしね。このような若手主体の賞レースでこういう名人芸を見せられると審査員の見る目も違ってくるんだろうなぁ。華丸の一挙手一投足で笑いが起きてたのでこれは若手には出せない味でしょうね。


結果は博多華丸・大吉が9票を獲得し優勝。こういう結果があってもいいのでは。若手芸人にもいい刺激になったのではないかなと思います。最後の大吉の言葉はずっと劇場を支えてきた漫才師ならではのもので感動しました。この後の選挙特番でのむちゃぶり漫才も華大にしかできませんよね……


今年も漫才師たちの一年が終わりました。これを機にネタ番組が増えてほしいな。
来年はM-1が復活?するそうですね。M-1とTHE MANZAIの棲み分けはどうなっていくのか。それはもう見守るしかありませんね。


本戦サーキット感想
THE MANZAI 2014本戦サーキット一日目
THE MANZAI 2014本戦サーキット三日目
THE MANZAI 2014本戦サーキット五日目

テーマ : THE MANZAI
ジャンル : お笑い

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